Arma 3 へ新しい戦闘機を追加する Jets DLC に合わせた バージョン 1.70 の プラットフォーム アップデート。ここではアップデートにより無料で導入された、いくつかの新機能について紹介します。
センサーのオーバーホール
今回のアップデートで最も特徴的なのが、レーダーの変更です。これまでの“魔法のレーダー”を排除し、ある程度の簡易化をしながら検知や指向などよりゲームプレイに深みを与えるものになりました。新たにアクティブ レーダーやデータ リンクが可能な 5 つのセンサーを実装。新しいユーザー インターフェイスと操作を導入しています。
追加されるレーダーの特徴を紹介します。
アクティブ レーダー
レーダーと言われて最も想像される、全天候型、長距離、視程外をとらえるアクティブ レーダー。特徴として
- センサーの中で唯一、起動と停止が可能
- 目標の速度や高度、距離を検知できる
- レーダーを起動すると、自機の位置を RWR やパッシブ レーダー(後述)に検知される
- レーダー誘導ミサイルはアクティブ レーダーを起動し、捕捉する
RWR とパッシブ レーダー
Radar Warining Reciver(レーダー警報受信機)はアクティブ レーダー範囲の 2 倍の距離でアクティブ レーダーを検知できます。特徴として
- パッシブ レーダーは自機の全方位を検知できるため、敵にアクティブ レーダーの放射制限を強いる
- パッシブ レーダーを高性能な備えたは、アクティブ レーダーを捕捉し、武器を誘導できうる
有視界と赤外線センサー
赤外線センサーは、エンジンが動作している車両や武器を発射後の熱を持つ“ホット”目標のみ検知できます。特徴として
- 車両の電子工学照準器に赤外線と有視界センサーがすでに同梱されていて、照準器の見える範囲の目標だけを捕捉できる
- 有視界センサーは冷たい目標も捕捉できるが、光源にたよる必要があり夜間では使いものにならない
- 赤外線センサーは霧などの大気中に浮遊する粒子に影響を受ける
人間の捕捉
小型の無人偵察機では人間の目標も捕捉可能ですが、極めて短い範囲となっています。
レーザーとストロボの捕捉
レーザー指示か、IR 手榴弾のみを検知できる特異なタイプです。通常これらは自機の前方 180°の範囲を検知可能。
おすすめな使いかた
以上の特徴を踏まえると、レーダーの使用制限などが生まれてきます。
- ほとんどの場合、敵を威嚇しないかぎりレーダーを使わない。偵察のために短時間だけ起動する
- パッシブ レーダーを使って隠密をたもち、ミサイルを捕捉するときだけアクティブ レーダーを使って打ちっ放しをする
- 赤外線センサーからの検知を回避するため、エンジンを停止しておく。エンジンを冷却に時間がかかるため
- 赤外線センサーは照明条件に左右される。有視界による敵の輪郭は、熱源画像と異なる。赤外線と有視界センサーは、レーダーと違い霧や煙に左右される
バレないためには
レーダーに検知されないよう、地形の読み取りや情報による推測、進出ルートの選定、現在の状況を把握して、なるべく見つからないようにします。
- 検知されないよう、地形追随飛行をする。敵の射線にでないよう、谷の合間を飛行するなど
- 対空や地対空センサーに向かいあう場合は、地形を背にして接近する。レーダーの地表ノイズ(レーダ波の反射)に紛れ込み、悟られないようにする
- 速度に注意する。レーダーには速度によって検出できる限界値があり、高速で飛行する戦闘機から低速の機体を検知できない可能性がある。ただし、攻撃ヘリコプターや近接航空支援機体ではセンサーがルックダウン(見下ろし)能力にすぐれており、低速な機体は格好の目標と成る。
資料
機体やミサイルが持つレーダーの種類一欄は こちら。
新しいレーダー画面
新しいセンサー画面。これまでから刷新され、一つのモニターに 20 以上のシンボルが出て来るほか、目標の諸元、状態まで表示されるようになりました。レーダーによる次目標の選定は
R
キー、視界の中心、または照準線にいる目標を捕捉する
T
キー、レーダーの起動と停止をする
左 Ctrt + R
キーです。
またレーダーはカスタム インフォと呼ばれる、包括的な表示モジュールへ統合されており、手動で表示する必要があります。
レーダーは“SENS”モジュールで表示。画面に出すために、以下の標準で割り当てられたキーかアクション メニューから実行します。
- 左パネルを次のモジュール
- 右パネルを次のモジュール
- 左パネルにあるモジュールの副モードに切り替え
- 右パネルにあるモジュールの副モードに切り替え
- 左パネルを閉じる 未設定
- 右パネルを閉じる 未設定
@
キー
[
キー
右 Ctrl + @
キー
右 Ctrl + [
キー
SENS の特徴
新しいセンサー画面で、脅威の表示、データ リンクのを表す状況表示、センサーの状態などが明確に読み取れます。
- 表示エリアがやや大きくなり、目標アイコンが小さくなったため、より情報が見やすく
- 4 つの円で表示範囲を表し、北を指す矢印と基軸を表すスポーク
- センサーの視野(色付きの破線):赤外線は赤、有視界は黄、パッシブ レーダーは緑、アクティブ レーダーはシアン(停止時は灰)。人間の目標はピンクに設定
- 目標アイコンを強化:目標シンボルは、地上目標で四角形、三角形が捕捉した目標。アクティブ レーダーを起動している目標は、移動していると方向を示す小さなベクトル線を追加。データ リンクによる情報は中空でシンボルを表示
- 目標アイコンの色付け:友軍は緑、民間や脅威なし、同盟軍、所属不明は白、敵性は赤
- 脅威の警告:セクターや円が点滅を始めると、捕捉されているかミサイルの接近警報に
- 目標の諸元:センサーにより目標のタイプを提供。さらにアクティブ レーダーは目標の正確な高度と速度、距離を提供する
拡張ヒットポイント
固定翼機のダメージモデルが Arma 3 の他機体と同レベルのディテールになるように改良。これにより敵からの攻撃が命中しても終わりにはならず、エンジン停止、燃料漏れ、HUD 故障などのダメージが発生し、基地へ問題なく帰投することが難しくなります。
ダイナミック兵装
戦闘機や一部のヘリコプターで、各パイロンに搭載する武装を選択できることになります。 Eden 3D エディタから対応する航空機を設置後、右クリックで属性をひらき、パイロン設定から搭載する武装を選択できます。
その他の改良点
音声面での強化、操作性の調整、緊急脱出座席の動作手順を含む新たにスクリプト化されたたソリューションなどにより、Arma 3 においてジェット機を操縦する体験がさらに楽しめるようになりました。
固定翼機では射出座席が実装され、脱出をアクション メニューから実行すると、緊急脱出ができるように。
F/A-181 Black Wasp II Head Mounted Display explanation - YouTube
戦闘機やヘリコプターなど、さまざま機体にある HUD と呼ばれる計器が改良。自機の状態やウェイポイントの表示、レーダー ミサイルの射程距離などが表示され、より分かりやすく機能性のあるものになりました。
ArmA 3 - Update 1.70 VTOL Checklist/Guide/Procedures - YouTube
V-44X Blackfish といった VTOL 機の飛行特性が新しいものに。エンジン軸を自在に変更できるため、より柔軟で操作が可能です。また機体の速度を低下できる、スピード ブレーキを追加。標準で
X
キーに割り当てられており、飛行機や VTOL 機で重宝します。
Sonic boom on DEV Build Arma 3 27.04.2017 - YouTube
対気速度が 1,200 km/h から音速を突破できるようになりました。地上からそのようすを見ると、ソニック ブームを体感できます。
FCS を追加
Manual Laser Rangefinding and Fire-control systems on #Arma3 Dev-branch right now! #SuperEarlyTankDLCHype https://t.co/pTYWXnFhEC pic.twitter.com/QZeYsFXf3y
— Ondrej Kuzel (@ondrejkuzel) 2017年3月6日
戦車といった装甲車両に、Fire Contorl System(射撃管制装置)を実装。FCS は、目標に向けてレーザー レンジをすると自動的にゼロインを行なってくれる優れもので、即座に精密な射撃が可能になります。また動いている戦車から動いている目標へ攻撃もできます。
Arma 3 64 bit - Tank's Fire Control System part 1 - YouTube
使いかたとして、射手として戦車や装甲車両に乗車。主砲にある十字等の照準線を目標に定めます。そして
T
キーでレーザーを射出します。
照準器にはいくつか数字が表示されます。
- 大きな 4 桁の数字は目標までの距離
- 小さな 4 桁の数字は目標の現在速度
- 小さな四角形(射撃準備完了)は、砲がゼロインされリード量が調整されたことを表示
空母を追加
原子力航空母艦“USS Freedom (CVN-83)” |
航空母艦 USS Freedom は同クラスの 2 番艦。船体番号 CVN-83 に指定され、原子力空母は NATO での航空作戦基地になります。USS Freedom はさまざまな航空機やヘリコプターを搭載でき、ほぼ全ての支援が可能です。全長 337 メートル、全幅 105 メートルとこれまでに造られた最大の船になっています。
Arma 3 - Aircraft Carrier Reveal Trailer - YouTube
Eden 3D エディタからの固定配置となり、操船できません。ただカタパルトからの発艦やテールフックを使った着艦、自動防空火器が使えます。
USS Freedom には 3 つの自動防空火器、Praetorian 1C AAA と Mk-49 Spartan SAM、Mk-21 Centurion SAM が備え付けられています。
プラットフォームのアップデートでは、これら以外にも多数の改良や調整がふくまれています。
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