Arma 3 で無線通信を再現するという Advanced Combat Radio Environment 2 MOD と Task Force Radio MOD。どちらもオープンソースで同じコンセプトを持ちながら、何が違うのか比べてみました。
結論から言うと ACRE 2 は徹底的なリアリティを求めたミリタリー シミュレーション向き。TFR はお手軽な無線通信 MOD です。同じ機能を持ちながら、それぞれに違いがあります。
ただ両者とも僅かに聞こえ方が違いますが、プレイヤー同士が直接的に会話するときは、立体的に声が再生。喋っているプレイヤーが右側にいると右から声が聞こえてきます。それに声量も 3 段階にわけて切り替えられます。
導入
どちらの MOD の入れ方は変わりません。Team Speak 3 という音声通信ソフトを使っていて、MOD と TS3 用プラグインの導入が必要です。それにゲーム内でキー割り当てができます。
無線機
無線通信を再現とあって、当然ながらいくつかの無線機を両 MOD とも実装しています。しかし無線機の種類数や操作性が違います。
AN/PRC-343 |
Advanced Combat Radio Environment 2 (ACRE2) はアメリカ軍で使われている無線機を中心に、短距離通信や長距離通信のを含め 6 種類があります。出来る限り現実的で没入感を出すという明確な概念にもとづき、一部の無線機が 3D で、実際と同じ操作を再現しています。
AN/PRC-117F |
一方、Task Force Radio (TFR) は同じく短距離通信や長距離通信の無線機がありますが合計で 13 種類と数の多さが特徴。NATO といった BLUFOR と CSAT など OPFOR 陣営にそれぞれ無線機が用意されています。それに無線機の操作性は全て一貫して少ないクリック数のみで完結するという、シンプルさがあります。
電波
2 つの MOD は電波を再現しています。例えば山がちな地域では無線が届きにくなり、受信側では音声がとぎれとぎれになってしまいます。無線機によって電波の出力が変わり、送受信できる距離が変化します。
電波の視覚化。緑は良好で黒になるほど通らない部分に |
ACRE2 は現実世界の電波理論を再現しています。無線通信はモデリング化されていて、実際のように通信量の低減や伝搬の特性を備えています。それに建物の 1 階にいると、階段を通して 2 階にいるプレイヤーの声が聴こえるなどオブジェクトの有無を検知しています。
TFR は基本的な地系の干渉のみをモデリングしています。送受信間を結んだ直線状に地形があると、短い距離でも通信が難しくなったり、出力が低い無線機では 5 キロメートル以上では届かないなど簡潔な仕組みです。
決定的な特徴
ACRE2 Babel basic function demonstration. - YouTube
ACRE2 はほかには無い独自の機能として、仮想言語となるバベル システムを実装。バベルはミッション製作者が指定し、敵側プレイヤーの会話を分からないようにします。それに通訳を指定することで敵側との会話が可能です。また AI はプレイヤーの会話を聞き、反応します。それにスペクテイター画面では、ゲーム内で喋っている会話が生きている時と同じように聞けます。
TFR は通信の暗号化を再現。敵側陣営と同じ無線機で同じ周波数でも、暗号化でお互いは通信できません。そのため敵側の無線機を奪い取る必要があります。
同じ無線を再現と言っても、MOD にそれぞれの特徴があります。両方を使ってみてお好みの方を使うのがいいのではないでしょうか。
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